児童相談所の設置について

ツイッターなどで書いたので両方見て頂いている方には重複しますが、改めて整理しながらこちらにも書いてみます。
目黒区の事件で児童相談所の対応が問われています。
兵庫県下では県が5か所の児相を設置し、神戸市と明石市がそれぞれ1か所ずつ設置しています。
児相を設置できるのは都道府県と政令市が義務。中核市と特別区が任意です。
明石市は今年の4月より中核市となり同時に児相を設置しました。
兵庫県の中核市は明石市の他に姫路市、西宮市、尼崎市がありますが明石市以外の3市は児相を設置していません。
子育てが充実していると評判の明石市が児相の設置に踏み切り、その他の中核市が児相を設置していない。
財政面や人材が障壁となっているかもしれませんが、首長の覚悟ではないでしょうか。
児相を設置し保護すべき子どもを保護しなかった場合の責任は重大です。その覚悟があるかないか。
児相への相談件数が膨大で職員数が足らず、相談に対してきめ細やかな対応ができないという話も聞きます。
そこでもれた子どもが親に殺される。何度もニュースで見ています。
簡単に覚悟を決めれるものではないのかもしれませんが、目黒区の事件を二度と起こさないという覚悟は児童福祉に関わる職員全員が持つ必要があり首長も同様です。議員もです。
首長の覚悟を待つだけでいいのか。行政の枠組みとして何ができるのか。中核市や特別区の児相設置は義務化にする事も考えられます。
もちろん中核市が児相を設置した所で全てが解決する話ではありません。ただ、少なくとも所管する人口が少ない方がきめ細やかな対応ができる。所管する面積が小さい方が機動的に対応できるのは間違いありません。
広域的に統合する行政と地域へ分散させ住民へ近づける行政があるとすれば、児相は後者だと思います。
警察との連携だけでなく児相の権限強化も必要です。
ちなみに宝塚市は人口規模からすると中核市になれます。中核市移行についての議論もされ一昨年の3月に調査報告書が出されています。
結論は他の都市の様子を見てからにしようです。
政治なんて生活に何も関係ないわと思われてる方に伝えたい。選んだ政治家によって街はものすごく変わります。
最後は方向がずれましたが、行政として児相をどのように設置するかの話でした。