石川県災害ボランティア

昨日4月18日は石川県珠洲市。能登半島の先、奥能登です。
日程が合わなかったのと、ボランティアの受入に制限をかけており空き枠が無かった事もあり100日以上経っての訪問。
現地の活動は1日でしたがボランティアセンターの差配も的確で3箇所まわりました。
まずは津波を被ったカボチャ畑。4月末には苗を植え付けるとの事で流されてきた切り株等の片付け。前日にも作業が入っていたそうで午前中で終了。
2箇所目はタンスおこし。立派なお家に伺い傾いたタンス2棹を戻します。6人で伺ったのですぐに作業終了。でもこれ、家の中のタンスが傾いたまま放置されていたという事に何かと考えさせられます。ご近所さんも高齢で作業出来なかったのか、ボランティアセンターの存在を知らなかったのか等々。短時間の作業だったので依頼者さんに聞くのも失礼かと思い聞けませんでした。
3箇所目は倒れて粉々になったブロック塀の片付け。大きなお家の隣でケーキ屋さんを営業されている方からの依頼。大きなお家は1階部分が完全に潰れ屋根が足元にある状態です。幸いにもケーキ屋は潰れずそこで生活されていました。潰れた建物は公費解体される予定との事ですが全く手付かず。畑にはみ出たブロック塀のかけらを軽トラに積み込み瓦礫置き場まで運びました。
3箇所回らせていただき様々なお話も聞いてきましたが、道路事情が極めて悪い過疎地の復旧の難しさを感じます。
因みに今回の災害ボランティアは前日の15時に金沢駅集合。バスで2時間走り穴水町の体育館で1泊。翌朝にバスで1時間かけて珠洲市です。珠洲市内では普通にガソリンスタンドやコンビニも営業されていたりするので、辿り着くまでが一苦労です。
また体育館で1泊したのもいい経験になりました。体育館に2m角のテントが張ってありプライバシーは確保されてます。よくテレビで見る避難所の光景です。でも、音がダダ漏れ。隣のテントの人が荷物を探る音も全部聞こえます。遠くで歩くスリッパ音も結構聞こえます。下手すれば寝息も聞こえてきます。寝袋持参でしたが床も硬く寝る体制確保には準備不足でした。
全国からボランティアに来られているので、国や石川県も予算を確保しもう少しボランティアの方々の待遇をあげていただければと思います。今後いろんな場面で発信してみます。まずは被災者優先ですが、現地ではボランティアの手が必要なのは間違い無く、しっかりと寝て準備するだけの環境は必要です。
余談ですが、珠洲市のボランティアセンターのスタッフには東京の大手芸能プロダクションから派遣されてる方も混じっていました。社員の災害ボランティア活動支援との事。いろんな会社がいろんな形で支援してます。